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おおおおお遅くなり…

やっぱり予想どおりな自分に泣いていいですか。

この前また青春の遺産と向き合って、あーわしぶれてねえー!と思いを新たに…
新たに…

あれ?なんでエンディングがデッドエンドばっかりなの?
昨日までさわやかに笑って終わる終わり方の予定だったんです。
あーなってこーなってで、なんでデッドエンド?
これはもう、どうなるかは書いてみるしか!

つーことで何も考えずに書きだすのです。
GO!

震えた唇が、動きを止めた。
聞こえるか聞こえないかの地鳴りが、足元から響いてくる。
遠い足元の深い場所で、何かが動き出した。
戦場となる草原に広がる、敵兵の足元の影が、その輪郭を薄らがせ、揺らめきだした。
陽の高い今、誰の足元にも影がある。それを逃れ得るのは空を飛ぶ鳥にでもならなければ、馬に騎乗していても馬車に乗っていても、必ず太陽に照らされた影を持っている。
その影が、敵兵のものだけがゆらゆらと地上とは違う動きを始める。
そのまま薄らぎ、黒い煙のように足をからめ捕るもの。
ほどけた輪郭が鋭利な刃物になり、胴体を切り落とすもの。
一番多かった動きは、地上を水面のように、獣めいた形状の影が伸びあがり、地を蹴って、闇の獣のように喉笛に食らいつく。
倒された敵兵を血と土と黒に染めた影は、土埃にまぎれて集まり大きな塊となって、本陣奥まで音もなく地上を駆ける。
土埃と血臭をまとった黒い嵐は、地表すれすれを吹き抜けると、本陣として設えられた天幕も含め、その場所にある人も物もすべて包み込み、巻き上がって破壊し、破砕し、飲み込んだ。
はるかに離れた場所で、小さな少女がついに力尽きて倒れかかる頃、敵陣は壊滅状態となっていた。何時もよりもより激しく、残虐な嵐が荒れ狂った後のようだった。いつもは半数は生き残るものを、殆ど満足な死体が見当たらないほどに引き裂かれ、押しつぶされている。
勝敗は明らかだった。
だが、いつもなら挙がる勝利のときの声が挙がらない。
無事な自軍の兵は、凍りついたように静まり返っていた。ただひたすらに、一点を見つめている。
戦場を見遙かす、小高い丘の上。そこに立ち、小さな体で戦場を圧する力を放っていた存在が、力を失い立ち尽くしている。
腰のあたりに回った、腕のように見える影がその体を立たせているが、その支えがなければ崩れ落ちてしまうだろう、ぐったりと落ちた手足。閉ざされた目蓋。真っ白に血の気のない頬。
敵陣を崩壊に落とし込んだ黒い気配が、彼女のもとに静かに奔ってゆく。彼女の背後に集まり、凝り固まって、やがてそっと主人を抱きかかえる、兵たちの見慣れた姫将軍の御付きの姿が形作られた。
とてもとても、大事なものを収めるように、平面だった影のはずの二本の腕は厚みを持って盛り上がり、立ち尽くしていた身体をゆっくりと抱きあげた。
手も足も、風に弄られる銀色のまばゆい髪も、抱きあげられた高さでゆらりゆらりと揺れた。
一片の力もなく。
「将軍は身罷られた」
低く唸るような、そのくせ遠くまでよく通る声が、戦場の静けさの中に響く。敵兵の死の喘ぎ声だけが満ちた静けさの中に。
「命を以ってわが軍の勝利を導かれた、将軍に栄光あれ!」
戦いの終了に挙げられるときの声に、兵たちはいつものように反射的に応えた。
「将軍に栄光あれ!我が国に勝利を!王に栄光あれ!」

王国最強の姫将軍と、その御付きの栄光。
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