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ゲームってなかなか

ブクオフでゲームを見てました。ロールプレイングは今の自分に出来るんだろうか…集中を長く続けることが出来ない環境なので(なのに長編を書こうとするのかわし)どうしても躊躇します。
パズル系とか好きなんだよね。延々とソリティアしてた時代もありました。今はその時間があれば書くか読むかねるかしてますな。

ゲームといえば何故かゲームの達人=シドニィ・シェルダン=超訳=インテンシティ=クーンツ=ゴールデンレトリバーか、超訳のところから分岐して=大学病院=薄暗いレントゲン室=からふね屋とかなるワタクシです。もうこれ絶対わしだけのはず。
当時、図書室で一番分厚い小説といえばこれでした。(京極とかまだまだない時代です)ペーパーバックというものを初めて見て、これぐらい分厚ければきっと読むのに時間掛かる!と以前書いた顎関節症の診察で大学病院に行ったときに持っていったのです。待ち時間の間に読めてしまった…!分厚いのにすごい速さ。恐るべき超訳。
でも本とはインテンシティは読んでないんだよね。文春の初期のクーンツが好きですよ。心のくらき川までは読んだんだけど(おぼえてねー)
そんなわけでゲームは訓練系のものだけ一つ買い、後はワタクシが古本をいくつか・・・
うう、あれば買おうと思っていたものがあったんですもの…

そんなブクオフで幸せなお手軽習作。



「美味しいね、木苺のタルトは今年初めてだよね」
エディーンに与えられている執務室を訪れると、湯気をほんのりと立てている淹れたてのお茶、タルトとカップケーキ、クリームを掛けた果物がリーアを迎えた。
勧められて引かれたいすに掛けるとそっと椅子を押され、ナフキンが広げられて胸から腹部を覆う。ミルクと砂糖は少し多めに入れるのがリーアの好みで、その通りの味にお茶を口にした口元が緩む。
赤黒く熟れてつやつやした木苺が、カスタードクリームに散りばめられて焼かれた後にさらに追加して載せられたタルトは、焼かれて甘みが増したものと酸味が勝って清々しい生のものと、それぞれの味わいの木苺が互いを引き立てあう。カトラリーを以前よりは格段に上手く扱い、零れそうな木苺を落とさず残さず静かに食べてゆく。作法の授業がきちんと身についている仕草に、皿を引くエディーンは満足げに目を細めた。
「ええ、初物が厨房にありましたので分けてもらいました。昼食に出そうかという話を聞いたのですが、召し上がられませんでしたか?」
少し考えるようにフォークを咥えて、エディーンの顔をぼんやりと見上げる。咎めるように軽く眉を上げると、フォークを咥えるのは作法に反しているのを思い出したのか、はっと瞬いて手を下ろした。
「昼食は…ああ、そう。確か間に合わなくて、デザートを食べそびれたから。その前の歴史の講義が長くなってしまって」
「そうでしたか。歴史の講義、というならウェイリー師でしたね、彼はどうしても話が長くなる。歴史の講義の後の食事の時間は余裕を持って用意してくれるよう言っておきましょう。貴女が食べはぐれると後が大変だ」
果物に取り掛かっていたリーアの口元に、うっすらついたクリームをそっとナプキンで拭う。また咎められるか、と恐る恐る見上げる視線に、思わずといった風の笑みがこぼれた顔があった。
じっと見上げていると、訝しげに首をかしげる姿が少し滲んだ。
かつて彼をいつも覆っていた、他者を遠ざける気配は、仕事を円滑に進めるためにかその冷厳さを緩め、替わって口調と同じ柔らかな慇懃さを見せるようになっていた。有るか無しかの微かな笑みが、変わらず黒一色の出で立ちを彩る。
若い女官たちの華やいだ話題に始終上るようになった、その名前。
とてもとてもよく知っていて、それなのに知らない姿を垣間見ると、胸の奥が軋んだ。嫌な音を立てる深い場所に目をそらし、前に置かれた皿に意識を戻す。
「美味しいね、デザートよりこっちがいい」
「夕食は多めにしてもらいますか」
「うん、そうだね、今日は雨だから美味しいもの食べて気分を晴らしたい、かな」

王国最強の姫将軍と、その御付きの雨の午後。
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