スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

音楽

音楽をまた聴くようになりました。
たまに聴きたい音楽をパソコンで聴いたりはあったのですが、古いMP3用ウォークマンを前にもらっていたのを発掘してそれを常用しています。
わしにとって音楽と創作はかなり相関関係があるようで、朝歩くとき・長時間自転車乗るとき・夜寝る前にイヤホンで音楽を聞いていると随分と頭のつくりが日常から離れやすいようです。
昔からですが、一度はまるとアホほど繰り返し繰り返しの性分です。まあこれは音楽に限らず、本や漫画でもそうなんですが。
とにかく気に入ると毎日毎日ヘビロテが続きます。だからイヤホンじゃないと周りが辟易します。
最近の曲はほぼわからない…ので昔の曲ばっかりですが。ようつべで音源引っこ抜いて聞きます。ミスチルのいくつかの曲は初恋できゅんきゅん気分を味わえます。(自分の初恋なんぞ忘れたから気分だけな!)
薬師丸さんはほんとエンジェルボイスーでWomanだけで切なくご飯がいけそうだし、何故かカムフラージュだけ竹内まりやが入ってて(それだけ入れたんだが)もうこれはデッドエンドとか悲恋とかのネタやりてえ!とかなります。この類の曲がたくさんだときっと悲恋ものになったと思うんだよ、だけど一曲だけだから大丈夫ーという感じです。
子どもにせがまれてダビングしておいた嵐の曲とか気分よくさわやかなタッチが描けるし、Origaはミステリアスなファンタジーの魔法シーンに欲しくなる。さすがにはいってはいてもポケモンはちょっと違う…のよ…
定番のウタダとかTKとかやっぱり耳なじみがいい年代なので色々呼び覚まされます。
そんな音楽を日常の隙間に入れることでちょっと復活してきた気がします。
日常から離れるのは自力では中々難しい。

離れてるような離れてないような習作。

虹のふもとには、虹の結晶が埋まっている。虹の結晶は、どんな願いも叶う、虹を固めた七色の結晶だといわれている。
七色の光を放ち、覗きこめば七色の光の中に未来の姿が浮かぶというその宝は、おとぎ話の世界のものだ。
「虹が、欲しいなあ…」
雨上がりの空を見上げてぽつりとつぶやいた主の姿に、エディーンは訝しげに眉を寄せた。
「何か、叶えたい願いでもあるんですか。それとも、未来の自分を見てみたいのですか」
茶器を片づけ、テーブルの上を拭き清めながら言うと、不思議そうな眼差しを向けられて言葉を止める。
「虹の、欠片の話?」
「ええ、虹のふもとには願いがかなう虹のかけらが…では、ないのですか?」
窓越しに空を見上げると、天頂のあたりで途切れているものの、太い弧を描いた虹が山のそばに見えた。
「違うよ、欠片じゃなくて、虹が欲しい。頑張って走ったら届くかな、って思ったんだけど。馬のほうがいいかな?」
「…走っても、馬でも、中々届かないと思いますが。虹を、どうするおつもりで?」
遠い視線のまま、どこかに哀しげな羨望を籠めて、虹を見つめている。
「昔、言い伝えを聞いたことがあるんだ。虹の結晶じゃなくて。虹の光に身を浸すと、すべての罪が雪がれて、よき世界へ招かれるって」
よき世界とは、天国とも言われる死した後の世界だ。
罪なきものが集う場所。
「…よき世界へ行きたいので?」
「私じゃないよ。私は行けない。エディーンに虹をあげたい」
羨望の眼差しが、窓からゆっくりと転じ、動きを止めた男に向けられる。羨望から、贖罪に色を変えて。
「エディーンに、虹をあげたい。そして、よき世界に旅立つのを見て、私は暗き世界へ行くんだよ。そうしたらきっと、笑っていけると思うんだ。だから、虹が欲しい」
「…貴女が欲しいというなら、星でも月でも、虹でも手に入れますが。私のためならば出来ません。ましてや、私の罪を雪ぐためならば、きっと虹でも足りないかと」
「お前の罪は、私のためだから。すべて私のため。お前よりも私の方が罪深いよ」
視線が下がり、煌めく海の碧の瞳が伏せられる。罪の重さに慄くように、睫が震えた。
「…いいえ。貴女は国のため、王のため、ご家族のため、民のために罪を被る。貴女を人柱として他が幸せを得る。私の罪は、私だけの罪です。私が貴女の傍に居たいと願っただけ。だから、どこまでも共に行きましょう。それが、虹の元でも、どのような世界でも」
視線を追って下がった顔に、そっと掌が添えられ、上げるように促される。硬く大きな手の暖かさに、ゆるゆると視線が上がり、見下ろす視線と交わった。
波立つあふれそうな水面が、零れるのをこらえている。目尻にたまり、膨れ上がって涙となる寸前に、そっと指で払われた。
黒い静かな瞳が、小さな雫を悼んで細められる。静かな中に、何かの情動が奥に潜んでいた。
「どこまでも、お供しましょう。許されるところも、許されないところも。いつも貴女のお傍に御仕えすると、望んだあの日から心は変わっておりませんよ」
目尻から頬を指で撫で、鼻先に滑った指先がぴんと最後に軽くはじいた。
「虹はいつか取りに行くとして、追加のケーキをお持ちしましょう。お茶をもう一杯にしますか、何か冷たいものでもお持ちしますか?」
暗い空気を払うようにことさら楽しげに言われ、罪の重さに軋んだ心がふと、軽くなる。ごしごしと目元を拭って、笑みを返した。頑張って、強張らない笑みで。
「お茶にしてくれる?ミルクをたっぷりで。…虹が、消えた、綺麗だったけど、一時しか見れないものだね」
「ええ、日差しが強くなりましたから。きっといい天気になります。ケーキを食べたら、子馬を散歩させるというのはいかがですか」
「え、いいの?する、そうする!早くケーキ!」
「わかりました。座ってお待ちくださいよ、椅子の上で跳ねたりせず。茶が零れます」

王国最強の姫将軍と、その御付きの虹の向こうへ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。