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タイムリミット

どーもダラダラになるのでタイムリミットを設けてみることにした。
夜日記部分を書いて朝本文を書くというのをしばらくしていたんですが時間かかる。
ので、予定がある今日、三十分でどっちも書いてみるとチャレンジです。
頑張りましょう自分。
書けたらいいね!

そんなわけで三月一杯は書くことに決めた習作。いろいろ手直しが必要。

ジャスト20分で書いたー



見るからに不機嫌そうな気配が漂っている。
その気配に圧されて、近づくものは手短に用件を伝えては、逃げるように立ち去っていた。
机の上の紙や羊皮紙、巻物やメモ、種々の形態の書類を一読しては分類し、追加の指示を書き加え、決済用に書き直していく。
とても静かだった。ペン先がインク壺に当たるカチ、と硬質な音が響くばかり。
そのそばで、とてもとても居心地が悪そうに、小さな姿が座っていた。
時折促されてサインをしたり、引かれた下線のところを注意深く読んだりする作業の他は、軽く眉根を寄せて困った顔をして、隣の不機嫌さを発散する顔をじっと見ている。
大きな執務用の机はいつもは一人で掛けているが、あまりに溜まった仕事に困っていたところを援けてもらうことになり、今は横に追いやられている。
私の仕事なんだけど。
ついつい溜めちゃったのは私なんだけど。
どうしたらいいかなって意見を聞こうと思ってたんだけど。
気になることがあって少し置いておいたんだけど。
わかってるけど。
「…ごめんね」
少しでも、気持ちを和らげて欲しくて。何度も言った言葉がまたするりと唇から洩れる。
謝っていただかなくて結構です
ここまで溜めこむ前に一言言っていただければ
大体庶務のものはここに至るまでにどうして放っておいたのか
等々。
さっきまで滔々と流れるように返され、言い返せずに沈黙となる、というやり取りを繰り返していた。
さあ、また始まるな、と少し首をすくめたところで、隣から長い長いため息が聞こえてきた。
「…私も悪かったのです。申し訳なかったですね、気がつかなくて」
決まり悪げにうっすら微笑んで、先刻までの不機嫌さが煙のように消えた。
「残してあるのは、なかなか即決できないものばかり。相談したり、問い合わせたりする必要があるものばかりですから、怠けてこうなったのではないとわかりますよ。私がきちんと気にかけていれば、貴女が困る時間も少なくて済んだのに。すみませんね、どうも」
とんとん、と書類の束を整え、最後に決済箱に入れて向き直り、穏やかに頭を下げた。
「ごめんね」
「謝らなくても…と、言い方が良くありませんでしたな。よく頑張りましたね、もう大丈夫ですから」
「…ありがとう」
小さな白い顔に、花開く喜びと安堵の表情。執務室に風が吹きこむように、日差しが差し込んだように。
エディーンは眩しげに眼を細めた。

王国最強の姫将軍と、その御付きの宿題の終わり。
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